はじめての方へ

お仏壇のはじまり

a47e38a7d9b9b31e8ad2f3b63300ff9b1
日本でお仏壇が祀られるようになったのは、
1300年ほど昔の天武天皇の命がきっかけだと言われています。
法隆寺にある「玉虫厨子」は日本の仏壇のルーツ的存在です。
ですが、その頃は貴族や役人などごく一部の人だけが祀っていました。

鎌倉時代には禅僧達によって、中国の儒教の祭具だったお位牌が日本に持ち込まれまれました。
室町時代には、浄土真宗の蓮如上人が、多くの人にお仏壇を持つことを勧めたため、
お仏壇が一般信者の間にも広がりました。

また、室町時代には「書院造り」という住宅形式ができて、「床の間」が作られるようになりました。
そして、ここに仏画を掛け、仏具を置いて礼拝するようになりました。
全国的に庶民がお仏壇をお祀りするようになったのは江戸時代です。
庶民がお位牌を祀るようになったのも江戸時代です。
こうして、現在につながる伝統ができあがりました。

このように、仏教と先祖信仰や葬式が強く結びつくようになったのは、江戸幕府の宗教政策である檀家制の影響が強いと言われています。

お仏壇とは

f4dea14cabee93a883d6312e6987fa11
     
お仏壇とは
         
カシオペア
        
多くの日本人にとってお仏壇は、お位牌と共にご先祖様や亡くなった親族をお祀りし、対話をするためのものでしょう。
ですが、「仏壇」の本来の意味は、文字通り、仏像や仏具を飾り、仏様を祀る台のことです。
家庭のお仏壇は、寺院にあるお仏壇(内陣)を小型にして、厨子と一体化して箱型にしたものです。
ですから、お仏壇は家の中のお寺のような存在です。
お仏壇とは


お仏壇の中央にあるくびれた台の部分は「須弥壇(しゅみだん)」と呼ばれます。

これは「須弥山」を表したもので、これより上は清浄な仏の世界、下は地上世界だと考えることもできます。
須弥壇の上には「宮殿(くうでん)」があります。その中に、ご本尊の仏像・仏画などが祀られています。

お仏壇の各所は、動植物や菩薩・天人などの彫り物や蒔絵などによって荘厳に装飾されています。
これらは「浄土」、つまり汚れのない清浄な世界を表していると言われます。


先祖様が浄土に導かれることを祈って・・・

お仏壇を仏様よりもご先祖様をお祀りするものと考える日本人に対して、仏教への信仰がないといって批判するのは一つの見識ですが、
日本人の伝統的な宗教・習慣である先祖信仰も良いものではないでしょうか。

といっても、 お位牌がお仏壇に置かれているということは、先祖様が仏様や祖師様のお力によって浄土に導かれることを祈っている、
導かれたことを信じていることを表していますので、やはり仏教なしのお仏壇は考えられないはずです。

お仏壇の求める時期

特別に決まりはありませんが、ご不幸があった時、家を新築した時、お彼岸やお盆の時、年回忌法要の時が、多いですが
家族・親族の平穏な時こそ、お求めいただきたいものです。
誰も亡くなっていないのにお仏壇を買うと新仏が出るとか、うるう年には買うものではないとはか迷信です。

お仏壇の種類

お仏壇は大きく分けて、伝統的な形式で造られた伝統型仏壇(金仏壇・唐木仏壇)と、現代的な洋間に合うように造られた家具調仏壇があります。

中でも伝統型仏壇は、全体に黒の漆塗りが施され、内部に金箔が貼ってある金仏壇と、
黒檀や紫檀といった銘木の美しい木目を生かした唐木仏壇に分けられます。
お仏壇を購入する際は、ご自分の希望や家の事情を踏まえた上で、どの形のお仏壇を選べばよいかを決めるとよいでしょう。
1

伝統型仏壇(金仏壇)

2

伝統型仏壇(唐木仏壇

3

家具調仏壇

新しくお仏壇を購入されたら

201507067
新しくお仏壇を購入されたら、開眼法要を営まなければなりません。
これは「御魂入れ」「お性根入れ」などと呼ばれるもので、
お坊様に来ていただいて開眼法要を営んでいただきます。
これは新しくお迎えしたご本尊様を丁重にお迎えし、お仕えさせていただく大切な法要です。
宗派によっては「入仏慶讃法要」とも呼びます。

法事

pixta_3401276_M
法事とは、故人の冥福を祈り、霊を慰めるための行事です。仏教用語で「追善供養(ついぜんくよう)」と言います。
故人があの世で良い報いを受けられるように供養するものです。

最近では、法事と法要は同じ意味として使われている事も多いのですが、
正確には「法事」とは法要を含むその後の食事の席など全体の事を言い、「法要」とは住 職に読経してもらうことを言います。

死後、最初に行われる法事は、初七日(しょなのか)といい命日を含めて7日目に行います。
最近では葬儀当日に初七日を済ませてしまうことも多くなっています。

初七日は仏教の世界では、故人が三途の河のほとりにたどり着く日といわれていて、故人の生前の行いにより成仏出来るかどうかの判決がくだされる大切な日とされています。
故人が無事に成仏出来るよう法要を行う日です。

初七日に続き、二七日(ふたなのか14日目)、三七日(みなのか21日目)、四七日(よなのか)、五七日(いつなのか 又は三十五日)。
六七日(むなのか)。七七日(なななのか又は四十九日)と死後七日ごとに四十九日まで法要があり、四十九日は「満中陰」といい、故人の死後の行き場所の決まる重要な日です。
pixta_12945868_M

四十九日法要は、近親者や友人・知人を招き僧侶に読経していただきます。
四十九日後の法要は「百か日」「一周忌」と続きます。

一周忌は「年忌法要」の中でも最も大切な法事です。
一般的には一周忌が済むと喪明けということになります。

故人が亡くなられて一年後の月命日に親族や知人など多くの人に集まってもらい執り行われ、供養の儀式や会食が行われます。

年忌法要とは

「年忌法要」には一周忌のあとに、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と続きます。
三十三回忌もしくは五十回忌で法事を終了し、それを「弔い上げ(とむらいあげ)」といいます。
一般的には十三回忌が満十二年目を迎えたということで大々的に行われる事が多くなっています。
一周忌と違い、三回忌からは、故人が亡くなられてからの満年数より一年ひいた年に行われます。

そのため三回忌は一周忌の翌年に行われます。

法事の日取りを決める場合は、参列者が集まりやすい休日や僧侶の都合などで決めて問題ありませんが、亡くなられた日よりも後に行うのは良くありません。
その点を注意し、前もって早くから日取りを決めてください。

本来、法事は自宅で行い、僧侶を招くものでしたが、住宅事情などで法事の儀式はお寺などで行い、法要が終わった後の食事は場所を移す事が多くなっています。
お寺や食事をする会場への依頼、参列者への案内も早めに手配します。
会食の場では故人の思い出を語り、冥福を祈る大切な場になるよう過ごしましょう。

天照堂について

当店についてさらに詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ!
仏事に関するお困りごとは仏事コーディネーターにご相談ください

index02_bnr01

アフターサービス

scroll-to-top